郵便配達のバイクのことを、業界内では「機動車(きどうしゃ)」と呼ぶ。
公社化される前は減価償却期間(6年)が過ぎたら走行距離に関係なく処分されていたが、公社化されたとたん「できるだけ長く乗る」に方針転換し、民営化後は「新規のバイク購入はしない」という方針に落ち着いたらしい。

さて、そうなるとそのしわ寄せを食らうのは現場の配達人。
10万キロの走行距離を越えた「ボロバイク」をだましだまし使うしかなく、故障したとしたら、どんなボロバイクだろうが修理して走るようにするのである。
この写真に写っている「ヤマハの郵政メイト」は10万キロ過ぎた後にクランクのコンロッドベアリングを焼きつかせ、クランクを割って修理している姿をバイク屋で見た記憶がある。
バイク屋のオヤジさんが「クランクを割って修理しても、1万円にもならない(部品代込み)・・・」とぼやいていたことも書き加えておこう。

郵政民営化によりコスト第一主義になったのは、同業他社との競争関係から言っても理解できないわけではない。
でも、方針転換によるリスクを現場や外注(バイクのメンテナンス業者)などの弱いところがすべて負う体質としてどうするのであろう・・・
ゆうメイトに現場の主力を任せる事も含め、「お偉いさん」たちは「郵便事業会社」の将来像をきちんと描いているのだろうか・・・
3日間ではあるが、再びゆうメイトとなり現場で働いて感じるのは、「郵便事業会社」があたかも海図を持たずに出航してしまった船のごとく迷走している状況のみである。
言っては悪いが、「郵便事業会社」はそう遠くない将来「座礁」してしまうのではないかと思えて仕方がない。
さて、そうなった際はどう対処するのだろうか・・・それもまた面白い出し物となるかも知れぬ。

支社の食堂から見える富士山。この景色を見るとほっとする。
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